古美術良

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だんだんと気温が上がり、夏に向かって熱くなっていくこの季節。

白と青でちょっと涼しくなりませんか?

単に白と青といっても色合いは様々です。

例えば伊万里の白。あたたかな白色はどんな色にも合う万能色です。

緑や黄色、赤などカラフルな食材を引き立ててくれます。

青の代表はやはり青磁でしょうか。もともとの生まれは中国です。

空のように明るい水色の青やオリーブグリーンの青など様々な色合いがあり面白いです。

気品ある青色はちょっと気取った料理を盛っても負けることなく引き立ててくれます。

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白×青の陶磁器を日本では「染付」とよびます。

中国は元時代発祥の染付は日本やヨーロッパに大きな影響を与えました。

すっきりとした白×青、とろりとした白×青とその魅力は様々。

手描きで絵付けした紋様を楽しめるのも染付の器ならでは。

人の手で一つずつ描かれているので同じ図柄でもところどころ違っているところが魅力的です。

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白と青。白×青。

シンプルなこの二色を見ていると、心のなかにスッと風が通る面持ちがします。

わたしたちを涼しくしてくれる白と青。

あなたの生活の中にちょっと加えてみませんか?

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パキスタンホーローデミタスカップ&ソーサー

青磁陽刻舟形豆皿五客

萬古青磁のふくら雀形小皿五客

古い堅手の茶碗 李朝後期頃

李朝の堅手茶碗 時代箱入

江戸時代柿右衛門濁手木瓜形向付四客 古伊万里

江戸時代柿右衛門濁手陽刻皿六客

阿蘭陀デルフト焼白磁盃

李朝時代高麗平茶碗 仕服有

李朝の堅手皿

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written by Shinkai /Design and photos by Igarashi